記憶が無くなっても君が好き
「私が料理部にしたのは理由があるのだ!」

だから何、そのキャラ

「1つ目はねー、家庭的な女の子になりたかったから」

確かに雛乃はお菓子しか作れない。

普通の料理は普段作らない。

作ってもスクランブルエッグとか簡単なやつ

「それで?2つ目は?」

「2つ目は、今読んでる小説に出てくるヒロインが料理部だから!」

なるほど。影響されたわけか。

「ところでお姉ちゃんは何のパートやってるの?」

「特に決まってないんだよね。

ほら、私って楽器だったらほぼ何でもできるじゃん?

だから足りないところに助っ人に行ってる感じ。」

「お姉ちゃん楽器しかできないもんね」

我が妹ながらお口が悪い。

楽器しかってなに!しかって!

「そんなに怒んないの」

笑いながら頭をぽんぽんってされた…。
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