黄金のラドゥール
婚姻の儀式
その昔、、

ラダ国の王族ではそのはじまりの時代、
天から女が降りてきて、
それを王のラドゥール(花嫁)とすると天下泰平と繁栄の治世になったという。
以降、王は天からのラドゥールを正妃に迎えるようになったというーー、、



それにより代々王族はみな、天から妃を賜る儀式を行い、婚姻を結ぶようになっていた。

その始まりはさておき、今では
ラドゥールは他国との関係性や王族間の画策により取決められているのだが、
それでも『天からラドゥールを賜る』儀式は国民に向けて力の誇示のために行われている。
代を経るごとにその儀式色は高くなり、より神秘的に行われるようになってきていた。



楽器を打ち鳴らす音が響きわたる。
踊り子たちの腰布が夜の色を深め始めた空に舞う。

今はまさに、第3皇子コウジュンのラドゥールを賜る儀式の最中であったー、、
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