黄金のラドゥール
なんとかコウジュンの執務室まで戻るとアユールを見た途端、緊張の糸が切れたのか、その場にぺたりと座り込んでしまった。
「膝が、、もうだめ、、」
先ほどまでの気丈さはどこかへ飛んで行ってしまった。
「ハル様!」
「まぁ、ハル様?!」
「さ、しっかり、お掴まりください。」
今度はガインの手を振りほどくことはない。
「こんなに震えていらっしゃる。
失礼します、、手先まで酷く冷たい。」
「ガイン様、ハル様はどうされたのですか?!」
「アユール、すぐ肩掛けを。」
その時になってようやく肩掛けを落としたことを思い出した。
おろおろするアユールは柔らかい布で肩を覆ってくれた。
「身体が、はは、、まだ震えてる。」
ガインは目の前の今また震え始めたハルを見つめる。
「なぜあのような無茶をされたのですか。」
「コウジュン、、大丈夫だよね?
飛び出してきたけど、コウジュンは大丈夫だよね、、??
私が無理強いしたって、
コウジュンのせいじゃないって、みんなに思ってもらえたよね?!」
居並ぶ大臣たちの前、その緊張感を思い出し頬が震える。
「なんという、、
ご自身のことは考えられなかったのですか?」
「膝が、、もうだめ、、」
先ほどまでの気丈さはどこかへ飛んで行ってしまった。
「ハル様!」
「まぁ、ハル様?!」
「さ、しっかり、お掴まりください。」
今度はガインの手を振りほどくことはない。
「こんなに震えていらっしゃる。
失礼します、、手先まで酷く冷たい。」
「ガイン様、ハル様はどうされたのですか?!」
「アユール、すぐ肩掛けを。」
その時になってようやく肩掛けを落としたことを思い出した。
おろおろするアユールは柔らかい布で肩を覆ってくれた。
「身体が、はは、、まだ震えてる。」
ガインは目の前の今また震え始めたハルを見つめる。
「なぜあのような無茶をされたのですか。」
「コウジュン、、大丈夫だよね?
飛び出してきたけど、コウジュンは大丈夫だよね、、??
私が無理強いしたって、
コウジュンのせいじゃないって、みんなに思ってもらえたよね?!」
居並ぶ大臣たちの前、その緊張感を思い出し頬が震える。
「なんという、、
ご自身のことは考えられなかったのですか?」