黄金のラドゥール
寵愛の姫②
「ハル!」
扉が勢いよく開かれ、その勢いにハルの肩がびくっとした。漆黒の短髪を搔きあげる、青い瞳は苛だたしげだ。
ソファにハルを見つけた。
予想よりも早い戻りにガインも驚いている。
「皇子、会議のほうはーー」
コウジュンは「ああ。」と短く答えると彼女の名を呼んだ。
「ハル。」
もう一度名前を呼ばれ、ハルは膝の上の両手を握り合わせた。
「ごめんなさいっ!!」
ハルはぎゅっと目を閉じた。
かつかつと近づく足音、つぎの瞬間、
その両手が掴まれた。
「まだ震えているのか。」
ふっと微笑みを浮かべる青い瞳にもう苛立ちの色は見られない。
「あれ?怒ってるんじゃ、、?」
扉が勢いよく開かれ、その勢いにハルの肩がびくっとした。漆黒の短髪を搔きあげる、青い瞳は苛だたしげだ。
ソファにハルを見つけた。
予想よりも早い戻りにガインも驚いている。
「皇子、会議のほうはーー」
コウジュンは「ああ。」と短く答えると彼女の名を呼んだ。
「ハル。」
もう一度名前を呼ばれ、ハルは膝の上の両手を握り合わせた。
「ごめんなさいっ!!」
ハルはぎゅっと目を閉じた。
かつかつと近づく足音、つぎの瞬間、
その両手が掴まれた。
「まだ震えているのか。」
ふっと微笑みを浮かべる青い瞳にもう苛立ちの色は見られない。
「あれ?怒ってるんじゃ、、?」