黄金のラドゥール

その時、ちょうどドアが叩かれガインが顔をのぞかせた。
「おはようございます。お早いですね。」
時間通りだ。

「おまえもな。」

「おや、何かいいことでも?
今お茶をお持ちいたしますね。」

「ああ、ハルの分も頼む。」

「ハル様もお目覚めですか。
かしこまりました。」
ガインは妙に納得顔で部屋を後にした。

この時間がますます好きになりそうだ、と思った。
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