黄金のラドゥール
「ハル様、皆様いらっしゃいましたわ。」
「あ、ほんとう!ユンハも帰っていたのね!」
アユールとハルだった。

「ハル?!
部屋にいたのじゃなかったのか?」

「コウジュン、どうかしたの?
どこか体調でもよくないの?

顔が赤いようだけど??」

驚いた様子のコウジュンは顔を紅潮させているようだ。

コウジュンは「何でもない。」とハルから顔を背けてしまった。
「アユール、ハルには護衛無しで外出させないようにと伝えていたはずだ。どうなっている。」

「コウジュン、待って!私が一緒に降りたいって無理を言ったの。
今朝きれいに花が咲いていたと聞いて、私も見に行ってみたくて、、

ごめんなさい。」
しゅんとうなだれてしまった。

その姿は、国民の期待する、社交界で噂になるような、神官長の見極めたくなるような、王妃の器であるようには見えない。
普通の娘と変わらない。
いくら期待が高くてもーー、、。

それにーー、、
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