黄金のラドゥール

コウジュンに抱きしめられたハルの足元でぴたりと止まる。
「ラドゥール様、、あなたは、、!」


薄茶色の瞳と目があった。
こんな間近で。

「貴女は、、


まさに天からの、、ぁぁ、、」

突然、ハルの足元で子供のように泣き出してしまった。



「聖女さま、、


どうか私をお許しください、どうか、、」


泣きじゃくり、ハルと天を仰いでは、胸の前で祈りを捧げはじめてしまった。





戸惑うハル。
コウジュンは大きく息を吐いた。
「この事は他言無用だ、よいな。」


< 143 / 238 >

この作品をシェア

pagetop