黄金のラドゥール
コウジュンに抱きしめられたハルの足元でぴたりと止まる。
「ラドゥール様、、あなたは、、!」
薄茶色の瞳と目があった。
こんな間近で。
「貴女は、、
まさに天からの、、ぁぁ、、」
突然、ハルの足元で子供のように泣き出してしまった。
「聖女さま、、
どうか私をお許しください、どうか、、」
泣きじゃくり、ハルと天を仰いでは、胸の前で祈りを捧げはじめてしまった。
戸惑うハル。
コウジュンは大きく息を吐いた。
「この事は他言無用だ、よいな。」