黄金のラドゥール
そんなある日の夜、、


ベッドで眠りに落ちそうになっていた時、
うっすら細い光が入ってきた、、、

部屋の扉が薄く開かれたようだった。




眠い目を擦り光のほうを見ると、
人影が大きくなって近づいてくる。
そのシルエットにほっとする。

「ん、、起こしてしまったかな。」


首を振って答えた。

上着を脱ぎ捨て、ふぅっとソファに沈み込んだのはコウジュンだった。

「コウジュン、、そこじゃ身体が辛いわ。」
温かなベッドから身体を起こすと、夜の空気にぶるっと震えた。

ここは昼間は暖かいのに夜になるとぐっと気温が下がる。
薄めの寝間着だけの肩を抱いた。

「私は平気だから、もっとお休み。」
すると、重い身体を押してコウジュンはベッドに寄り、有無を言わさない力で、でも優しく、私をベッドの中へ押し込んだ。肌掛けをぐっと引き上げそれで身体を包まれる。
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