黄金のラドゥール

「赤い、星?」

「そうです。この赤い星は先日のコウジュン皇子の儀式の時にも現れていました。」

コウジュンもガインも身を乗り出し、ミムリが指さす一点に見入った。

「これまで王族の婚姻の儀式で赤い星が並んでいたかどうか記録を探して見ました。
ですが、それについて言及しているものは見つけられませんでした。」

「ガイン、赤い星を見たか?」
「申し訳ありません、気にも留めておりませんでしたので、、」

「ですが、この星は、」
ミムリはぐっと力を込める。

「この絵が表すように、
初代国王の儀式の時には現れていました。
そして先日の儀式の時にも。」
3人は顔を見合わせた。
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