黄金のラドゥール
「兄上に一番にお知らせしたいことがあって来たのです!実は、、

実はですよ!」

ケイジュンの目がキラキラと輝いている。





「・・・」


コウジュンは弟皇子の無言の要求に応えるしかなく「それで」と促すことにした。


「実はですよ、

陛下は、皇太子に、、



婚姻の儀式を取りやめにさせた、

らしいんです!」
興奮しているらしく声が大きくなっている。


「ほう、、」


「あれ?兄上、驚かないのですか?」

「いや、そうではない。」

「兄上も情報を握っていたということ?」
ケイジュンは肩すかしな反応にがっくりしてしまった。
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