黄金のラドゥール
「まぁ、、どうしましょ!
国王様からのお招きですわ!」
アユールはおろおろしながら、それでもテキパキとハルの上着などを手にして回る。
訪問者は国王の従者だった。国王の命でラドゥールを迎えにきたのだと言う。
「間も無く式だというのに、いったい何故?」
同じく訝しんだガインが再度従者に確認に向かったが、なるほど、確かに訪問者は国王の側近で顔もよく見知った者だった。
「確かに、国王陛下が式の前にもう一お会いしたい、とのことらしいです。」
「そうか。
国王直々の呼び出しとあれば理由もなく断ることもできないな。では私も参ろう。」
「それがですね、ラドゥール様おひとりでいらっしゃるようにと、、」
「ハルひとりで?」
コウジュンのきれいな眉がぴくりと動いた。
「大丈夫よ、もう式なんだもの。
すぐ戻れるわ!」
ハルはアユールにも急かされ、上着を羽織ると部屋から出て行こうとする。
「ハル、待て!」
「大丈夫!ご挨拶してきます!」
心配ないと笑顔を見せるとハルは風のように飛び出していった。
勢いよく扉が閉じられた。
国王様からのお招きですわ!」
アユールはおろおろしながら、それでもテキパキとハルの上着などを手にして回る。
訪問者は国王の従者だった。国王の命でラドゥールを迎えにきたのだと言う。
「間も無く式だというのに、いったい何故?」
同じく訝しんだガインが再度従者に確認に向かったが、なるほど、確かに訪問者は国王の側近で顔もよく見知った者だった。
「確かに、国王陛下が式の前にもう一お会いしたい、とのことらしいです。」
「そうか。
国王直々の呼び出しとあれば理由もなく断ることもできないな。では私も参ろう。」
「それがですね、ラドゥール様おひとりでいらっしゃるようにと、、」
「ハルひとりで?」
コウジュンのきれいな眉がぴくりと動いた。
「大丈夫よ、もう式なんだもの。
すぐ戻れるわ!」
ハルはアユールにも急かされ、上着を羽織ると部屋から出て行こうとする。
「ハル、待て!」
「大丈夫!ご挨拶してきます!」
心配ないと笑顔を見せるとハルは風のように飛び出していった。
勢いよく扉が閉じられた。