黄金のラドゥール
振り返ると、ベッドに座らせていたはずの娘は立ち上がっていた。

細く白い脚はすっと伸び、肩に掛けさせた布は滑り落ち、隠していた滑らかな白い肌が露わになっている。

衣服にしては薄すぎる布を纏い、茶色がかった髪を揺らす。


「私がいたのは、、ニホン。

私の名前は、ハル。

どうやって証明したらいいかわからないし、あとは思い出せないけど。」
頭を躊躇いがちにふるふると左右に振る。
頬を濡らしていた涙がこぼれた。



ーーー夢じゃない、、


なら、、なら、、

なんとか、、



なんとかしなきゃーー、、
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