黄金のラドゥール
「こ、ここ、これは、、
お告げ!
お告げでございますね?!
ラドゥールでしょうか?!?
あああああ、神官長さまぁー!!!」
感極まったように涙ぐむ若い神官のその言葉に、静まりかえっていた宴席がざわつき始めた。
「ば、ばかものぉ!お告げは既に、、」
神官長ギムリがその言葉を打ち消そうとするが、ざわついた場に彼の声は届かない。
神官長は慌ててその若い神官の手から「お告げ」を印した紙を奪い返した。
ひとまず隠して置いた方が、と本能的に悟ったのだった。
皇太子リジュンの席ではひと際反応が早かった。
皇太子の側近、大臣ガエンザの侍従がもう神官長のもとへと走っている。
黙って儀式の流れを見つめていた第3皇子コウジュンも、水柱の上がった湖面を今はじっと見つめている。
そして皇太子側の動向に並々ならぬ注意を払って。ガエンザが侍従を走らせたのと同時に、コウジュンは傍に控えたユンハのほうへ僅かに首を動かした。
ユンハはそれを受け、跳ぶようにその騒ぎの中心へ向かっていった。
お告げ!
お告げでございますね?!
ラドゥールでしょうか?!?
あああああ、神官長さまぁー!!!」
感極まったように涙ぐむ若い神官のその言葉に、静まりかえっていた宴席がざわつき始めた。
「ば、ばかものぉ!お告げは既に、、」
神官長ギムリがその言葉を打ち消そうとするが、ざわついた場に彼の声は届かない。
神官長は慌ててその若い神官の手から「お告げ」を印した紙を奪い返した。
ひとまず隠して置いた方が、と本能的に悟ったのだった。
皇太子リジュンの席ではひと際反応が早かった。
皇太子の側近、大臣ガエンザの侍従がもう神官長のもとへと走っている。
黙って儀式の流れを見つめていた第3皇子コウジュンも、水柱の上がった湖面を今はじっと見つめている。
そして皇太子側の動向に並々ならぬ注意を払って。ガエンザが侍従を走らせたのと同時に、コウジュンは傍に控えたユンハのほうへ僅かに首を動かした。
ユンハはそれを受け、跳ぶようにその騒ぎの中心へ向かっていった。