黄金のラドゥール
「少し前から。」
ふっとコウジュンが笑ったような気がした。

ーー、、やっぱりみられてた、、?

ハルは頬が熱くて、まともに顔があげられなくなる。


「よく似合っている。
今日のドレスは気に入ったようだね?」

ハルはもうすっかり顔を覆ってしまう。


「今日は私と一緒に行ってもらうところがある。



しばらくここに閉じ込めてしまって退屈だっただろう。




、、、?」


恥ずかしさでいっぱいのハルには、
コウジュンがこちらへ歩み寄っていることなど感じる余裕もなかった。



「なぜ顔を隠す?」

突然降って来た声にびくりと肩がはねた。
肩を包むように手が添えられた。
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