黄金のラドゥール
「そうです、その点がこれまでとは大きく異なる点です。
国王陛下がどのようにご判断されるかーー、、」


「もしも認められなかったら?」


「その時は、」
青い瞳が向けられる。

「その時は、、?」


まっすぐに見つめられたまま時が止まったようだった。澄んだ青い瞳は何かを探すようにハルの薄茶の瞳を見つめる。


しばらくの後、コウジュンの答えは




「そんな選択肢はない。」

「っ、、なにそれ、、」


言葉に詰まる。
た、ためたのにそれ?!

だが青い瞳は冗談ではないと言うように、まっすぐハルを捉えたままだ。

「つまりですね、」
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