黄金のラドゥール
コウジュンは深く息を吐いた。
「皇子?」
「なんだ。」
こぼれ落ちた涙を見て胸が痛くなったのだろうか?
コウジュンは頭を振った。
ハルの正体がどうであれ、
正妃にしなければならないことに変わりはない。
正妃には、
慈しみ、幸福のうちに守ってやりたい、
そう願ってきた。
なおさら先ほどの告白が悔やまれた。
「天から降りてきた娘など前例のない、いや、初代にはあったらしいが、真偽はわからん。」
「皇子、」
それは口にしていいことかユンハは懸念した。
「出来うる限り、手助けしてやってくれ。
ユンハ、私で無理な時はお前も。」
頼んだ、とユンハの肩に手を載せた。
「皇子、、」
ーーー『利用している』など。
あまりに正直すぎた。
だが言わずともハルは疑問に思っていただろう。ハルにも私にも、生き延びるには協力し合うしか道はない。
「皇子?」
「なんだ。」
こぼれ落ちた涙を見て胸が痛くなったのだろうか?
コウジュンは頭を振った。
ハルの正体がどうであれ、
正妃にしなければならないことに変わりはない。
正妃には、
慈しみ、幸福のうちに守ってやりたい、
そう願ってきた。
なおさら先ほどの告白が悔やまれた。
「天から降りてきた娘など前例のない、いや、初代にはあったらしいが、真偽はわからん。」
「皇子、」
それは口にしていいことかユンハは懸念した。
「出来うる限り、手助けしてやってくれ。
ユンハ、私で無理な時はお前も。」
頼んだ、とユンハの肩に手を載せた。
「皇子、、」
ーーー『利用している』など。
あまりに正直すぎた。
だが言わずともハルは疑問に思っていただろう。ハルにも私にも、生き延びるには協力し合うしか道はない。