黄金のラドゥール
内側へ押し開かれた扉。

部屋の中央、大きなシャンデリアがきらきらと眩しい。

ふかふかの絨毯の上を歩く。
真っ直ぐ中央へと進んでいくコウジュン。
その隣を腕を引かれていく。

周りにはたくさんの人たちが遠巻きにしていて、どの人も立派な服装をしているようだった。
そして正面には、たっぷりと立派なグレーの口髭をたくわえ、恰幅のよい大柄の男性がひとり座っている。

ーーあの人が、、



「国王陛下。」
< 60 / 238 >

この作品をシェア

pagetop