黄金のラドゥール
「成らぬ。
よいか、第3皇子よ、」
国王の眉間に深いシワが寄せられる。
「お前がそんな娘に現を抜かしておるとは。
正妃にはそれなりの姫を迎えよ。
正妃を娶れ。
それ以外の女、いくら囲っても構わぬ。」
国王陛下へ深く首を垂れた皇太子リジュンは内心ほくそ笑んでいた。
ーーーこれで再びコウジュンを辺境の地へ飛ばす機会が巡ってきた、、
「恐れながら国王陛下。」
声をあげたのは、ざわつきを大きくし始めていた大臣たちだった。
「何事だ。謁見の最中であるぞ。」
「恐れながら、」
「その方を側室にというのは、国民が納得しないかと思われます。
儀式にて天から降りて来られるのを私たちも見ております。国民の関心もある今、それでは民心が。」
「国王陛下、恐れながらーー」
「なんだ。ガエンザまで何を申したいのじゃ。」
「はい、恐れながら、私はその娘が果たして本当に天からの者か、果たしてあの場に術師のような輩が居なかったか。疑わしいかと存じます。」
大臣ガエンザは国王陛下へと深く首を垂れた。
「何を言う!ガエンザ大臣!
大臣もあの儀式でご覧になっていたはずですぞ!」
大臣らが騒ぐ。
国王は白い髭に手をやり、しばし場を静観する。じっとコウジュンを見つめる。
「余は側室にと言った。
その娘の処分、コウジュン、そちに任せる。」
この一言で国王は謁見を終了させた。
よいか、第3皇子よ、」
国王の眉間に深いシワが寄せられる。
「お前がそんな娘に現を抜かしておるとは。
正妃にはそれなりの姫を迎えよ。
正妃を娶れ。
それ以外の女、いくら囲っても構わぬ。」
国王陛下へ深く首を垂れた皇太子リジュンは内心ほくそ笑んでいた。
ーーーこれで再びコウジュンを辺境の地へ飛ばす機会が巡ってきた、、
「恐れながら国王陛下。」
声をあげたのは、ざわつきを大きくし始めていた大臣たちだった。
「何事だ。謁見の最中であるぞ。」
「恐れながら、」
「その方を側室にというのは、国民が納得しないかと思われます。
儀式にて天から降りて来られるのを私たちも見ております。国民の関心もある今、それでは民心が。」
「国王陛下、恐れながらーー」
「なんだ。ガエンザまで何を申したいのじゃ。」
「はい、恐れながら、私はその娘が果たして本当に天からの者か、果たしてあの場に術師のような輩が居なかったか。疑わしいかと存じます。」
大臣ガエンザは国王陛下へと深く首を垂れた。
「何を言う!ガエンザ大臣!
大臣もあの儀式でご覧になっていたはずですぞ!」
大臣らが騒ぐ。
国王は白い髭に手をやり、しばし場を静観する。じっとコウジュンを見つめる。
「余は側室にと言った。
その娘の処分、コウジュン、そちに任せる。」
この一言で国王は謁見を終了させた。