黄金のラドゥール
月光に消える
結局その夜、そのままハルは部屋から締め出されてしまった。『この先の対策』を練るという話にまたもハルは入れなくなってしまった。
月光に消えてしまいそうだからという理由を真顔で説き、コウジュンはハルを抱き上げたままいつもの寝室へ運び込んでしまう。
さすがにその光景を見たアユールも何事かと目を大きくして驚いていた。
「ハル様がいらしてから、毎日驚くことばかりですわ!
ふふ、ラドゥールさまだと連れてこられたり、ご自身の寝室を譲って守られたり。
最近はご多忙でも日中は必ず執務室に戻られていらしたり。ハル様に付きっきりで。
今日は今日でまた抱き上げていらして!」
「や、でもアユール、それには理由が、、」
アユールは首を振った。
「理由はどうでありましょうとも、皇子様は変わられました。」
「変わった??」
「はい。」
アユールは微笑みを浮かべるだけで答えてくれない。
「さぁ、それではお休みくださいませ。」
ぱたん、と扉を閉じて行ってしまう。
以前のコウジュンを知らない私に変わったとはどんなところのことなのかわかるはずもなかった。
「なんだかどっと疲れたわ、、」
月光に消えてしまいそうだからという理由を真顔で説き、コウジュンはハルを抱き上げたままいつもの寝室へ運び込んでしまう。
さすがにその光景を見たアユールも何事かと目を大きくして驚いていた。
「ハル様がいらしてから、毎日驚くことばかりですわ!
ふふ、ラドゥールさまだと連れてこられたり、ご自身の寝室を譲って守られたり。
最近はご多忙でも日中は必ず執務室に戻られていらしたり。ハル様に付きっきりで。
今日は今日でまた抱き上げていらして!」
「や、でもアユール、それには理由が、、」
アユールは首を振った。
「理由はどうでありましょうとも、皇子様は変わられました。」
「変わった??」
「はい。」
アユールは微笑みを浮かべるだけで答えてくれない。
「さぁ、それではお休みくださいませ。」
ぱたん、と扉を閉じて行ってしまう。
以前のコウジュンを知らない私に変わったとはどんなところのことなのかわかるはずもなかった。
「なんだかどっと疲れたわ、、」