黄金のラドゥール
「月の光に人が消えたり、現れたりするものだろうか?」
「まさか!聞いたこともありませんよ。」
「・・・」
顔を見合わせていても答えは出ない。
先ほどは加減もできず強く握ってしまった。
痛がっていたが、肩が痣になってはいないだろうか?
両腕に顎を乗せ、ふっと寝室へ視線をやる。隣室にハルは眠っている。
「寝室のカーテンは?」
「はい、アユールに確認しました。
全て閉じさせてあります。」
「皇子、私はこういった事は信じないほうなのですが、」
ユンハが口を開いた。
「まさか!聞いたこともありませんよ。」
「・・・」
顔を見合わせていても答えは出ない。
先ほどは加減もできず強く握ってしまった。
痛がっていたが、肩が痣になってはいないだろうか?
両腕に顎を乗せ、ふっと寝室へ視線をやる。隣室にハルは眠っている。
「寝室のカーテンは?」
「はい、アユールに確認しました。
全て閉じさせてあります。」
「皇子、私はこういった事は信じないほうなのですが、」
ユンハが口を開いた。