黄金のラドゥール
「神官ギムリは、代役でした。
本来であれば神官長であるシアンが務めるところを、儀式の前夜突然シアンが体調を崩したため、ギムリが神官長を代役したそうです。
それから、もうひとつ判ったことですが、ギムリは儀式の日までに何度も神殿を抜け出していたそうです。門番が口止めされていたようですが、高貴な方のご用だ、と言っていたようです。」
「ギムリの接触していた相手、おそらく皇太子だろうが、そのつながりを示す証拠が必要だな。」
「それと、水鏡の淵には巫女へ伝えに走る神官もいました。その者も何か見聞きしていた可能性があるのではないでしょうか?」
「そうだな、ユンハ、」
「かしこまりました。
伝令だった神官と、ギムリの接触先について。探ってみます。」
「よし、まずは儀式の再開を阻止する。
そしてハルを正妃にする。」
青い瞳が力強く光った。
本来であれば神官長であるシアンが務めるところを、儀式の前夜突然シアンが体調を崩したため、ギムリが神官長を代役したそうです。
それから、もうひとつ判ったことですが、ギムリは儀式の日までに何度も神殿を抜け出していたそうです。門番が口止めされていたようですが、高貴な方のご用だ、と言っていたようです。」
「ギムリの接触していた相手、おそらく皇太子だろうが、そのつながりを示す証拠が必要だな。」
「それと、水鏡の淵には巫女へ伝えに走る神官もいました。その者も何か見聞きしていた可能性があるのではないでしょうか?」
「そうだな、ユンハ、」
「かしこまりました。
伝令だった神官と、ギムリの接触先について。探ってみます。」
「よし、まずは儀式の再開を阻止する。
そしてハルを正妃にする。」
青い瞳が力強く光った。