黄金のラドゥール
すると、青い瞳はふわっと微笑みを広げ、完全にハルの反応をおもしろがっている。
「冗談だったの?!」

涙まで浮かべて笑うコウジュンは軽く横腹まで抑えている。
「ハルはベッドでお休み。
私はここで眠るから。」
今度は本当にそのままソファに身体を預けてしまう。


「カーテンもひいてるし、護衛の人もたくさんいてくれてるし、ひとりでも大丈夫だよ!」

「ああ、そうだね。
ではハルは、私に執務室の椅子に戻って眠れというのかい?」

「そんなこと!?!」

「ではよかった。
ここは執務室の椅子で眠るより快適だ。

さあ、お休み。」

言うなり、青い瞳を閉じてしまう。


「コウジュン?、、」


起きようなんて気持ちはないらしい。
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