黄金のラドゥール
こうしてコウジュンとハルが数日離れず傍にいると、噂は一気に広まっていった。
あたかも皇太子の言っていたことが真実だったかのように、『第3皇子が天からのラドゥールを片時も離さず寵愛している』という噂が。
「大事な会議なんでしょ、やっぱり私がそんなところにいるのは邪魔になると思うの、って、っぁ!」
コウジュンは細い腰に腕を回すとあっという間に抱き抱えるようにして執務室を出てしまった。
「同席しているだけだ。何も問題はない。」
「何も問題ないって、、大有りだよ!
一緒にいるだけで根も葉もない噂が出回っちゃってるんだよ?!」
コウジュンが抱き寄せて歩くので、長い廊下をぴたりと寄り添うように見えるふたりは、それだけで話のネタになっている。
「噂?そんなものを気にしていたのか?
噂などさせておけばよい。
今日は紹介したい者もいる。」
「ダメだよ、そんな噂!皇太子が正しかったみたいに言われてるんだよ?ほんとはそんなんじゃないのに、、」
「それのせいで今朝は行かないとだだをこねたのか?」
「だだこねてたんじゃないよ、私はコウジュンのために、、!」
「ほう、、私のために?」
あたかも皇太子の言っていたことが真実だったかのように、『第3皇子が天からのラドゥールを片時も離さず寵愛している』という噂が。
「大事な会議なんでしょ、やっぱり私がそんなところにいるのは邪魔になると思うの、って、っぁ!」
コウジュンは細い腰に腕を回すとあっという間に抱き抱えるようにして執務室を出てしまった。
「同席しているだけだ。何も問題はない。」
「何も問題ないって、、大有りだよ!
一緒にいるだけで根も葉もない噂が出回っちゃってるんだよ?!」
コウジュンが抱き寄せて歩くので、長い廊下をぴたりと寄り添うように見えるふたりは、それだけで話のネタになっている。
「噂?そんなものを気にしていたのか?
噂などさせておけばよい。
今日は紹介したい者もいる。」
「ダメだよ、そんな噂!皇太子が正しかったみたいに言われてるんだよ?ほんとはそんなんじゃないのに、、」
「それのせいで今朝は行かないとだだをこねたのか?」
「だだこねてたんじゃないよ、私はコウジュンのために、、!」
「ほう、、私のために?」