嘘つきな恋人
「知りません!!」と私がムキになって大声を出すと、

「やっぱり、リンの方が嘘つきだな。」

と裕人さんはくすんと笑いながら私をギュッと抱きしめて、頬に唇を付けた。


ヒューというドラゴンの口笛と、

「やっぱりコイツはアホだったな。」と言う、芦沢先生の呆れた声。

「ラブラブぅ」という麦ちゃん先輩の声と

「三島さん、美鈴で遊ばないでください。」と注意するさくらさんの声も聞こえる。


私はとても幸福な気持ちで、裕人さんの胸に顔を擦り付け、笑顔になった。


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