嘘つきな恋人

初めて抱いたはずなのに、美鈴は十分俺を夢中にさせる。

白い滑らかな肌。
長い黒髪がベッドに広がる。
黒目がちの潤んだ大きな瞳。
ツンと上を向く大きめの乳房に色素の薄い乳輪。
女らしくくびれたウエストに少し大きめなヒップ。
掴みがいのある好みの太ももに、
トドメの甘い声。

すごく良い。

真面目な印象なのにかなり俺好みのエッチな身体。
そのギャップに抑えが効かず、
ガッツリ、初めからのめりこんでいった。

早く付き合うようになって好きなだけ抱きたいって言うのが本音。

でも、先ずは浮気男と別れさせないと…。

ハンバーガーショップで、コーヒーを飲みながら少しだけ話をする。
昨日は話をする余裕なんてなかったからね。

好きな男としかsexはしないらしいという情報は予想通りだけど、（まあ、俺が遊びで付き合う奔放なオンナとは違う）

浮気男と同じの職業の医師とは付き合いたくないという情報は聞き捨てならないよな。

しょうがないから、高校の教師だと嘘をついておく。

だって、職業は変えられないだろ。

俺も医師だし…。


美鈴を駅に送り、
もういちどハンバーガーショップに戻って海を眺めながらハンバーガーを頬張る。

患者さんのお孫さんがカウンターの向こうで、俺に又、笑顔で手を振る。（美鈴に高校の生徒だと咄嗟に言ったけど…）

昨日は楽しかった。

俺と美鈴は身体の相性がいい。

まあ、好きになればなるほど、俺は相手の身体に溺れていくのは毎度のことなんだけど…

…たぶん、かなり好きなんだな。と自分の心を分析してみる。

眠りに落ちる前、抱き寄せて目を閉じると美鈴が俺の胸に顔を押し付けてきたのががとても可愛らしくて、愛おしくなる。

はやく俺のモノになってほしい。

そう思いながら、薄いコーヒーを飲み干した。