嘘つきな恋人
今日も、裕人さんに連絡が取れなくなった。
私はDragonのカウンターに座ってため息をつく。
「5ヶ月目にして初めての喧嘩?」とドラゴンが私の顔を楽しそうに見る。
「喧嘩なんてしてません。」と私が機嫌の悪い顔を見せると、
「じゃあ、なんでため息なんてついてるのさ?」とクスクス笑う。
「…うーん。よくわからないの…。」と言ってみると、途端に不安になっていく。
「あのね。すごく大切にしてもらっているのはわかっているの。
でも、連絡が急に取れなくなる事があるの。
なんか私に言えない事があるのかなあ?」と言うと、
「何日も?」
「ううん。数時間か半日くらい。」
「美鈴、束縛し過ぎじゃない?」とさくらさんが私の隣に座る。
さくらさんは元気な妊婦になった。
12月の終わりに妊娠がわかったらしい。
ドラゴンは大喜びで、部屋を子どものオモチャだらけにして
さくらさんに怒られている。
さくらさんのつわりは軽く、いつも通り店でドラゴンの横で笑っているけど、
お客さんが少ない時はカウンターに座って休むようにしているみたいだ。
「そ、束縛したい訳じゃないの。
いや、束縛気味なのは裕人さんの方だと思うよ。
飲み会の時は迎えに来るし、合コンは禁止だし。
休みの日はどこにいるのか必ずチェックが入るし…
毎日のようにメールも来る。
あのね。勤務の後にメールすると、30分経たずにいつも返信してくれるの。
休みじゃなくても、急に会いに来るし、
だいたいお互いどうやって過ごしてるかわかってるのに
10日に1度とか、急に連絡が取れない日があるんだよねえ。
鍵のかかった部屋も気になるし…」
「鍵のかかった秘密の部屋?
そりゃあ気になるなあ。見られちゃ困るものがあるって事だろ。
ワクワクするな。」とドラゴンが目を輝かせる。
私はDragonのカウンターに座ってため息をつく。
「5ヶ月目にして初めての喧嘩?」とドラゴンが私の顔を楽しそうに見る。
「喧嘩なんてしてません。」と私が機嫌の悪い顔を見せると、
「じゃあ、なんでため息なんてついてるのさ?」とクスクス笑う。
「…うーん。よくわからないの…。」と言ってみると、途端に不安になっていく。
「あのね。すごく大切にしてもらっているのはわかっているの。
でも、連絡が急に取れなくなる事があるの。
なんか私に言えない事があるのかなあ?」と言うと、
「何日も?」
「ううん。数時間か半日くらい。」
「美鈴、束縛し過ぎじゃない?」とさくらさんが私の隣に座る。
さくらさんは元気な妊婦になった。
12月の終わりに妊娠がわかったらしい。
ドラゴンは大喜びで、部屋を子どものオモチャだらけにして
さくらさんに怒られている。
さくらさんのつわりは軽く、いつも通り店でドラゴンの横で笑っているけど、
お客さんが少ない時はカウンターに座って休むようにしているみたいだ。
「そ、束縛したい訳じゃないの。
いや、束縛気味なのは裕人さんの方だと思うよ。
飲み会の時は迎えに来るし、合コンは禁止だし。
休みの日はどこにいるのか必ずチェックが入るし…
毎日のようにメールも来る。
あのね。勤務の後にメールすると、30分経たずにいつも返信してくれるの。
休みじゃなくても、急に会いに来るし、
だいたいお互いどうやって過ごしてるかわかってるのに
10日に1度とか、急に連絡が取れない日があるんだよねえ。
鍵のかかった部屋も気になるし…」
「鍵のかかった秘密の部屋?
そりゃあ気になるなあ。見られちゃ困るものがあるって事だろ。
ワクワクするな。」とドラゴンが目を輝かせる。