君を縛る歌
この学校は音楽、美術かのどちらかを選べる


私が音楽を取った理由は成績が上がるからとかではなく単純に好きだからだ


「ていうかよく今年も音楽とれたよね。あんた音痴なのに。」


呆れた顔で舞ちゃんが言う


そう、私は音痴だ。


音程を外してるわけでもないらしいけどどうも下手だ


好きですごく練習していて先生にも教えてもらったりしてるけど一向に上手くならない


先生からはその努力を認めてもらっているからか成績は悪くないけど...


「そんなに酷いの?そうは思えないけど....」


潮田くんが尋ねると


「酷いも何も聞いてられないぐらいだよ...正直もう諦めた方がいいんじゃないか?潮田、こいつの歌を聴く時は覚悟しとけよ!」



「ちょっと晴ちゃん!!変なこと吹き込まないでよ!!」


「変も何も事実じゃねぇか!!」



そんな話をしているとチャイムは鳴ると同時に教室についた



一生懸命授業を受けたけど



結果は言うまでもない



優しそうな潮田くんが苦笑いしていた

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