君を縛る歌
帰り道舞ちゃんと2人で公園に寄った


昔は3人でよくここで遊んだ

「あーあ。せっかく秀兄に会えたのに朱莉何も喋んなかったね。勿体無い。」


「仕方がないよ。私人見知りだもん。」


「相変わらずかっこよかったね秀兄。あいつも大人になったら.....」


舞ちゃんが最後の言葉を濁す

「きっと、晴ちゃんもカッコよくなるだろうね....なんて今でも十分モテてるけどね。」


「ねぇ....朱莉は秀兄が初恋なんだよね?それ以外の人を好きになってないよね?」


その言葉に私はよく分からなくなる


秀兄は確かにイケメンだった。でも....本当に彼は私に初恋なのかな?


秀兄は初対面の人みたいだった


そりゃそうだ。長い間会ってないし昔だって頻繁に会ってたわけじゃない


でも、懐かしさすら感じなかった


あれ?なんで私秀兄が初恋だって思ったんだろう?


私の初恋は近所に住んでたかっこいいお兄さん


でも近所に住んでるかっこいいお兄さんは秀兄ぐらいしか知らない


でも....秀兄は多分初恋じゃない
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