君を縛る歌
学校に着くと掲示板の前に人が集まっていた


きっと自分のクラスを確認するためだろう


人混みの中私と舞ちゃんは自分の名前を探す


「あっ!!あった朱莉!!!私と朱莉A組だよ!!」


「本当!?」

クラスが分かった私は人混みから抜けて舞ちゃんの元へ行った

「すごい人だね〜。舞ちゃんよく名前見つけたね。」

なんて話していると肩をポンと叩かれた


「おはよう。クラス一緒だな。」


晴ちゃんだった



「舞も一緒みたいだな。去年は3人バラバラだったからちょっと嬉しい。」


そっと笑いながら言った。その笑顔がとても優しい


「私も嬉しい。舞ちゃんと晴ちゃんが一緒で心強いよ!」


3人で喜んでいると舞ちゃんが思い出したように言った


「そうそう聞いたよ晴人!!また告られたんでしょ!!しかも2人。」


「ゲッ!お前よくそんな情報知ってるな。どこから得るんだよ...」


「ふふふ。晴人と朱莉のことはなんでも知ってるよ〜。で?付き合ったの?」

教室に向かいながら話す。きっと舞ちゃんは先生が来るまで晴ちゃんをからかうつもりだろう。

「付き合ってない。そういうの面倒臭いしな。」


「また振ったの!?まったく罪な男だねぇ。つまんないの。」


「好きでもない女と付き合う方がよっぽど罪な男だろ!!全くなんで舞はそんなに俺に誰かと付き合って欲しいんだよ!!」


「だって3人の中であんたぐらいしか希望がないんだもん!!だって高校生だよ!!青春しなきゃだよ!!」


そんな会話を聞きながら私はクスクス笑う。楽しいなぁ。
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