ずっと一緒だよ

やきもち

チュンチュン。鳥の鳴き声がさえずる中８時に起床。完全に寝坊だ。いつも迎えにきてくれるはずの隼人さえいない。

「かあさんー！隼人は？」
俺は急いで着替えながら
聞いた。

「今日は来てないみたいよ。そんなことより急いで」
急いでるよっとツッコミをいれたいとこだから今はそれどころじゃない。

「行ってきます！！」

ダッシュで学校へ。

「キーンコーン」

「ガラガラ」

「セーフですよね！！」

俺は息を切らしながら先生に訴えた。

「福本。セーフだ！席につけ。」

よかったと心の中なら喜んだ。なんたって黒土の野球部は遅刻をしたら１週間グランドの草むしりという罰があるからね。危なかったー。

「おーい！よかったな！グランドの草むしりじゃなくて！」

翼があいさつ代わりのビンタを俺のホッぺにやり話した。翼にしごかれていると隼人がたっていた。

「隼人ー。なんできてくれなかったのー？」

俺は泣き目で訴えた。隼人は申し訳なさそうに答えた。

「陸のお母さんに今日は先いって！いっつも隼人くんに頼りっきりじゃだめだからって。だから先に行ったの。ごめんな。」