どんとこい背後霊
告白
「…ま、こと…まこ…と…」

夢の中だ、多分…「あいつ」が、話しかけている

金縛りにあった兆候はない

もう、慣れっこになってしまったのか

「いっとーさい、今日はどうもありがと」

「うむ、危ういところであった…」

ああ、ときどき助けてくれるのはいいんだけど…

このヒト、背後霊なんだよね。

つまり…ずううっと、私の後ろにフワフワ浮かんでいる訳か。

あんまり恐怖感もないのが不思議。

でも…

聞くべきことは、やっぱり、聞いておいた方がいい

当分、こいつは私から離れないだろうから

「あのさ、いっとーさい…」

「何用ぞ」

「あなた…どうして私に取りついてるの?

どうして、私を助けてくれるの?

そもそも、あなた、誰なの?」

質問攻め。
< 95 / 272 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop