一輪の花を君に。2nd
だけど、理人くんや中森先生は美空ちゃんの人生を変えてくれた人達であって、私がとやかく言えるような立場じゃなかった。
もっと、違う言葉掛けが出来たのかもしれないのに…。
「花森さん。」
そんなことを考えながら、パソコンを触っていると後ろから声をかけられた。
「中森先生…。」
「忠告してくれて、ありがとう。
いくら、談話室であって美空の病室から離れてるとはいえ、防音室でないことを忘れてた…。
それから…美空はどこにいたのか分かるかな?」
「私も、偉そうな事言ってごめんなさい。
美空ちゃんは、学校に電話をしていたそうです。
病室だと、携帯は触れないから携帯の触れる部屋に移動して、先生と話し込んでいたら遅くなってしまったそうです。」
「花森さんが、謝ることじゃないよ。自分を責めないで。
そうか…。
入院のことで、バタバタしてたから美空の担任に電話掛けるのをすっかり忘れてたよ…。」
「…先生?」
「ん?」
「美空ちゃん…
大丈夫でしょうか?」
「というと?」
「病気のことも、もちろん心配なんですけど、それ以上に、心のことも気になってしまって…。」
「あっ…。
花森さんは、俺達よりも前から美空のことを知ってるんだったよね…。
美空は、まだ心に深い傷は残ってるし、心を完全に開いてくれてるわけじゃないけど、前よりももっと感情を表に出せるようになって、色んなことを話してくれるようになったよ。
きっと、昔よりも自分の思いを表出できるようになってきてる。
まだ、美空ちゃんと出会って数ヶ月しか経ってないけど、はっきり言えることは、美空は今変わろうとしてる。」
「そうですか…。
よかったです。
美空ちゃんが、やっと自分の居場所を見つけて幸せに暮らせているなら、私は安心しました。
美空ちゃんには、本当に幸せになってほしいんです。
生きてきてよかったって思えるようになってほしいんです。
また、前みたいに辛い思いをしてほしくない…。」
「花森さん。
ありがとう、美空のこと考えてくれて。
大切に思ってくれて。」
「いえ。
ただ、命って皆平等にあると思うんです。
美空ちゃんは、たしかに特別な産まれ方をしましたが命は平等だと思うんです。
中森先生?
美空ちゃんのこと、これからも守ってあげてください。」
そう言って、私は中森先生に頭を下げていた。
「もちろん。」
中森先生は、そう笑顔で答え頭を下げてからナースステーションを後にした。
もっと、違う言葉掛けが出来たのかもしれないのに…。
「花森さん。」
そんなことを考えながら、パソコンを触っていると後ろから声をかけられた。
「中森先生…。」
「忠告してくれて、ありがとう。
いくら、談話室であって美空の病室から離れてるとはいえ、防音室でないことを忘れてた…。
それから…美空はどこにいたのか分かるかな?」
「私も、偉そうな事言ってごめんなさい。
美空ちゃんは、学校に電話をしていたそうです。
病室だと、携帯は触れないから携帯の触れる部屋に移動して、先生と話し込んでいたら遅くなってしまったそうです。」
「花森さんが、謝ることじゃないよ。自分を責めないで。
そうか…。
入院のことで、バタバタしてたから美空の担任に電話掛けるのをすっかり忘れてたよ…。」
「…先生?」
「ん?」
「美空ちゃん…
大丈夫でしょうか?」
「というと?」
「病気のことも、もちろん心配なんですけど、それ以上に、心のことも気になってしまって…。」
「あっ…。
花森さんは、俺達よりも前から美空のことを知ってるんだったよね…。
美空は、まだ心に深い傷は残ってるし、心を完全に開いてくれてるわけじゃないけど、前よりももっと感情を表に出せるようになって、色んなことを話してくれるようになったよ。
きっと、昔よりも自分の思いを表出できるようになってきてる。
まだ、美空ちゃんと出会って数ヶ月しか経ってないけど、はっきり言えることは、美空は今変わろうとしてる。」
「そうですか…。
よかったです。
美空ちゃんが、やっと自分の居場所を見つけて幸せに暮らせているなら、私は安心しました。
美空ちゃんには、本当に幸せになってほしいんです。
生きてきてよかったって思えるようになってほしいんです。
また、前みたいに辛い思いをしてほしくない…。」
「花森さん。
ありがとう、美空のこと考えてくれて。
大切に思ってくれて。」
「いえ。
ただ、命って皆平等にあると思うんです。
美空ちゃんは、たしかに特別な産まれ方をしましたが命は平等だと思うんです。
中森先生?
美空ちゃんのこと、これからも守ってあげてください。」
そう言って、私は中森先生に頭を下げていた。
「もちろん。」
中森先生は、そう笑顔で答え頭を下げてからナースステーションを後にした。