一輪の花を君に。2nd
「まだ知らない。
翔太にしか言ってないよまだ。」
私自身、どう話していいかもよく分からない。
中森先生に、兄に会ったことを話したら怒られるような気がした。
私の判断で、動いてしまったから。
結局、自分ではどうしていいか分からない始末。
私は、きっとまだ未熟なのかもしれない。
「それなら、中森先生にも相談した方がいいんじゃないのか。」
「分かってる…。
だけど、勝手に兄に会ったなんて知ったら怒られそうな気がして。」
「どうして?」
「何となく…。
中森先生は、私以上に私を心配してくれている。
だから、きっと兄に会って中森先生の知らないところで、事が進んでいくのが嫌なんだと思う。
いつも、中森先生は自分を頼ってほしいって言うから…。」
「本当にそうなのかな?」
「えっ?」
「いや、中森先生が知らないところで事が進んでしまうのが嫌とかじゃないと思う。
たしかに、中森先生は美空以上に美空を信じて心配もしてる。
先生が、頼ってほしいって思うのは、自分の知らないところで、美空が傷ついていたり、抱え込んでいたりすることが嫌なんじゃないのかな。
俺もそうだけど、美空がまた心を閉ざしてしまうんじゃないかって心配なんだ。
美空は、俺たちにとっても大切な人だから。
中森先生や、俺たちもそう思ってる。」
翔太は、私の目から話さずそう話した。
私も、昔の自分に戻りたくなんてない。
だから、自分でも大丈夫な気がしていた。
だけど、なんだろう。
この封筒を渡されてから、私は何も考えられなくなっているのも事実。
私は、仕方なしに翔太と一緒にみんなのいる家へ帰った。
帰ってきてから、みんなが待っていたから顔を合わせなければならなかったけど、翔太が上手いこと言ってくれて、無事にその場から離れることが出来た。
「ちょっと、疲れたから先にお休みするね。」
「美空、何かあったらすぐに言ってね。」
香音にそう言われ、私は頷いた。
茶の間にいるみんなにそう伝え、私は部屋へ戻った。
結局、どうしていいか分からず私は兄からもらった茶色の封筒を鍵のかかる引き出しに閉まった。
自分の胸に手を当ててみると、兄から言われたことが嘘のような気がした。
嘘であってほしい。
これ以上、病気になんてなりたくない。
そう考えながら、ベッドに横になっていた。
翔太にしか言ってないよまだ。」
私自身、どう話していいかもよく分からない。
中森先生に、兄に会ったことを話したら怒られるような気がした。
私の判断で、動いてしまったから。
結局、自分ではどうしていいか分からない始末。
私は、きっとまだ未熟なのかもしれない。
「それなら、中森先生にも相談した方がいいんじゃないのか。」
「分かってる…。
だけど、勝手に兄に会ったなんて知ったら怒られそうな気がして。」
「どうして?」
「何となく…。
中森先生は、私以上に私を心配してくれている。
だから、きっと兄に会って中森先生の知らないところで、事が進んでいくのが嫌なんだと思う。
いつも、中森先生は自分を頼ってほしいって言うから…。」
「本当にそうなのかな?」
「えっ?」
「いや、中森先生が知らないところで事が進んでしまうのが嫌とかじゃないと思う。
たしかに、中森先生は美空以上に美空を信じて心配もしてる。
先生が、頼ってほしいって思うのは、自分の知らないところで、美空が傷ついていたり、抱え込んでいたりすることが嫌なんじゃないのかな。
俺もそうだけど、美空がまた心を閉ざしてしまうんじゃないかって心配なんだ。
美空は、俺たちにとっても大切な人だから。
中森先生や、俺たちもそう思ってる。」
翔太は、私の目から話さずそう話した。
私も、昔の自分に戻りたくなんてない。
だから、自分でも大丈夫な気がしていた。
だけど、なんだろう。
この封筒を渡されてから、私は何も考えられなくなっているのも事実。
私は、仕方なしに翔太と一緒にみんなのいる家へ帰った。
帰ってきてから、みんなが待っていたから顔を合わせなければならなかったけど、翔太が上手いこと言ってくれて、無事にその場から離れることが出来た。
「ちょっと、疲れたから先にお休みするね。」
「美空、何かあったらすぐに言ってね。」
香音にそう言われ、私は頷いた。
茶の間にいるみんなにそう伝え、私は部屋へ戻った。
結局、どうしていいか分からず私は兄からもらった茶色の封筒を鍵のかかる引き出しに閉まった。
自分の胸に手を当ててみると、兄から言われたことが嘘のような気がした。
嘘であってほしい。
これ以上、病気になんてなりたくない。
そう考えながら、ベッドに横になっていた。