一輪の花を君に。2nd
それから、中森先生に抱き抱えられ助手席に乗せられた。





「美空?


今から病院に向かうけど、何かあったらすぐ言ってね。」








「はい。」






私が、返事したことに安心して中森先生は微笑んだ。






それから、車で揺られること15分。








病院に着いた。







「降りられるか?」






「ごめん…。無理っぽい…。」





「さっきよりも顔が赤くなってきたな…。





体温が上がったかもしれない。




ちょっと、身体持ち上げるけど気持ち悪くなったらすぐに言えよ。」







私は、首を縦に振ることで精一杯だった。






今は、声も出せなければ意識朦朧としている。





なんでだろう…。






急にこんなに悪くなる?







そんなことを考えながら、私は中森先生の腕の中で意識を手放した。







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