一輪の花を君に。2nd
ーSide 中森ー
患者の対応に追われていると、突然PHSが鳴った。
一番聞きたくなかった情報が救急隊員から入った。
美空の意識がなく重症であること。
高熱もあり、血圧も高値であること。
病院に運ばれてきた美空を、急いで処置室へ連れて行った。
嫌な予感がした。
急いで採血と導尿をし尿の検体を検査室に出した。
下手に補液をすると腎臓に負担がかかってしまう。
その、嫌な予感が的中した。
美空は高カリウム血症を起こしていた。
腎臓の機能を示す数値も以前より悪化していた。
「美空…。」
不整脈もあり、正直いつどうなってもおかしくない状態に陥っていた。
急いで、大翔くんへ今会わせておきたい人、施設関係者を呼んでもらうように伝えた。
美空の緊急処置を終え、急いで七瀬先生と千鶴先生を呼び出した。
「先生。俺も一緒に美空の病状のこと聞いてもいいですか。」
「私も。一緒に聞きます。」
「香音ちゃん、大翔君…。正直聞かない方がいいんじゃないのかな。
2人は、美空を大事に思ってくれているし家族の一員っていうのは分かっている。
だけど、これから話すことは重大なことだけど2人に受け止める覚悟はできている?」
正直、今の状態を直接受け止めきれるとは思えなかった。
まだ、高校生の2人にこの話は酷な気がしていた。
「そんなの。当たり前じゃないですか。美空のことちゃんと知りたいんです。
今まで、病気と闘ってきたことも知ってます。
だから、今はできることをしてあげたい。」
大翔君も、香音ちゃんももしかしたら自分の思っている以上に美空の病気のことを受け入れ、一緒に戦っているような気がした。
「分かった。七瀬先生と千鶴先生がここにつき次第話すね。」
2人にそう告げて、美空のいる集中治療室へ向かった。
患者の対応に追われていると、突然PHSが鳴った。
一番聞きたくなかった情報が救急隊員から入った。
美空の意識がなく重症であること。
高熱もあり、血圧も高値であること。
病院に運ばれてきた美空を、急いで処置室へ連れて行った。
嫌な予感がした。
急いで採血と導尿をし尿の検体を検査室に出した。
下手に補液をすると腎臓に負担がかかってしまう。
その、嫌な予感が的中した。
美空は高カリウム血症を起こしていた。
腎臓の機能を示す数値も以前より悪化していた。
「美空…。」
不整脈もあり、正直いつどうなってもおかしくない状態に陥っていた。
急いで、大翔くんへ今会わせておきたい人、施設関係者を呼んでもらうように伝えた。
美空の緊急処置を終え、急いで七瀬先生と千鶴先生を呼び出した。
「先生。俺も一緒に美空の病状のこと聞いてもいいですか。」
「私も。一緒に聞きます。」
「香音ちゃん、大翔君…。正直聞かない方がいいんじゃないのかな。
2人は、美空を大事に思ってくれているし家族の一員っていうのは分かっている。
だけど、これから話すことは重大なことだけど2人に受け止める覚悟はできている?」
正直、今の状態を直接受け止めきれるとは思えなかった。
まだ、高校生の2人にこの話は酷な気がしていた。
「そんなの。当たり前じゃないですか。美空のことちゃんと知りたいんです。
今まで、病気と闘ってきたことも知ってます。
だから、今はできることをしてあげたい。」
大翔君も、香音ちゃんももしかしたら自分の思っている以上に美空の病気のことを受け入れ、一緒に戦っているような気がした。
「分かった。七瀬先生と千鶴先生がここにつき次第話すね。」
2人にそう告げて、美空のいる集中治療室へ向かった。