短編集〜アオハル〜
「春歌!ここの振付なんだけど…」
「うーんどうしようか。」
とある学校のとある教室。
夕暮れを背景に少女が2人話し合いダンスを踊っていた。
何かで出し物をするのだろうか。
そんな2人の横で永遠とダンスを踊り続けるショートカットの少女。
「翼、何してるの?」
「曲終わってるよ?」
「次の振り付けこんな感じでどう!?」
「うん、だめ。」
「春歌冷たいー」
まるでどこかの王子様のように差し伸べた手を振り払われた翼は渋々と言ったように立ち上がった。
イスに座り永遠とスマホをいじる長い髪を巻いた少女にハーフアップの少女が近づく。
「星奈、何見てるの?」
「…ひなたか。」
「新作のやつじゃん!」
春歌は2人に近づいた。
「何か意見あったら言ってほしいな!」
「何?」
「ダンスのことで…」
「フォーメーションに変化をつけるとか?」
「特にない。」