短編集〜アオハル〜
「彼奴昔私に……」
「え?」
「…なんでもない」
扉を睨むように見ると星奈は何もないと言い鞄からペットボトルのお茶を取り出す。
「そっか。」
その表情を見てひなたは方をすくめた。
「ね、ダンスの振り付け考えるのとかめんどくさいから帰らない?春歌に任せてさ!」
「…いいね。そうしよう。」
ひなたの発案に一瞬戸惑った星奈はその後すぐに笑顔で承諾した。
「まだ教室あいててよかったぁー」
教室に入ってきたその翼の声をきっかけに2人は帰る用意を進めた。
「2人とも?まだ終わってないよ?」
「あー…あたしら用事あるからさ。帰るわ。」