promise

漸くわたしを解放した唇は呼吸を整える隙も与えず、


「……ィヤッ！ 優羽っ……優羽っ！」



抱き寄せた体をソファーに深く沈め、首筋から一気に唇を這わせていく。



濡れた優羽の唇が首筋を食んで、強く吸い上げる感触。



優羽が怖い……。

こんなの、わたしが知ってる優羽じゃないよ……。




胸元まで降りた優羽の頭を必死に押し返しながら抵抗するわたしに、



「ずっと……こうされたかったんだろ？」



顔を上げて見上げる優羽は、見たこともないくらい妖しい笑みでわたしを見つめていた。



驚きと戸惑いに占められた頭の中が真っ白に染まっていく。



「俺に、触れられたかったんだろ？」



思考がうまく働かない頭にいつもより低い優羽の声が響いていく。



見開いた目で見つめるわたしの視線を鼻先で笑って、



「……俺のこと、好きなんだろ？ 光来」


「っ……」



含みのある笑顔を携え、耳たぶを甘噛みしながら囁いた。