promise
「もう……俺に構うなよ」
「……っヤだよ」
「辛いんだよ!! だんだん光来の顔が見えなくなっていくのが……怖い」
か細くなっていく優羽の声が切なくて、胸が押しつぶされてしまいそうだ……。
「一週間なんて足りないっ。ずっと好きだったんだ……光来が」
小さく掠れた声は優羽が抱えてきた不安を映し出してるみたいだった。
「見えなくなるなら温もりだけは忘れたくないって……あんなやり方で光来を傷つけたくなかったのに……」
ずっと堅く閉ざされていたノブを捻れば、扉がゆっくりと開く。
「優羽っ!」
涙でぐちゃぐちゃの顔を上げれば、すぐさま優羽の腕の中に抱きすくめられた。