シンデレラの魔法は解けない
麻友と武雄なんて大嫌いなのに、胸がズキンと痛んだ。
そもそも、あんな結婚式の場で復讐しようとしたあたしが愚かだったのだ。
確かに復讐は出来たが、関係ない人たちまで不快な気持ちにしてしまったのだ。
「……ごめんなさい」
あたしは男性たちに謝っていた。
そんなあたしを、平さんは黙って見ている。
屈辱だ、平さんの前でこんなことを言われるなんて。
もしかして、平さんもあたしがいじめをしたと引いていたのかもしれない。