積極的な彼女の取り扱い説明書をください!
その日は彼女の様子は1日変で

もしかして…

新作が出るのを店に行ってから確かめるタイプの人で 先に俺からネタバレを食らってしまったから怒ったのか??

いやありえない話じゃない…。

世の中どんな人がいるかわからないし

とりあえず不快な思いをさせてしまったのかもしれない。謝らないと……

お友達のところから帰ってきた末塚さんに
俺は勇気を振り絞って声をかけた。

「あの…さっき怒っちゃった?ごめんね…」

「お、怒ってない!!!なんでもないの!ごめんなさい!!う~!!」

またお友達の方に全力で走って行った。

怒ってない………?

なら、いいのだけれど。俺は嫌われたのだろうか。

新クラスになったばっかで もう 嫌われてしまったと落胆したのはもはやなつかしい。

この次の日からだ。

謎の 大声宣言が始まって、よくわからない発言をしだしたのは。


俺は毎日思う。

切実に…取扱説明書がほしい。

心の底から欲しい。

広辞苑ほどの分厚さでも構わない。

切実に…!!!




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