竜王華伝 2nd
*桃葉side*

やわらかな新緑に体ごと染まってしまいそうな夏の日の土曜日の朝。
あたしは暑さにやられて ベッドでゴロゴロしていた。

「あつ~い~」

とくにやることも無いのに 朝早くから起きてしまった。なにしよう。

竜二…あ~う~。連絡…なんかできない。

付き合ったのはもう一ヶ月前。

あの出来事…あたしが竜二と出会ったのも、

もうかなり前で。懐かしさすら覚えるくらいで…じゃなかった!話がそれた。


最近は話すことも恥ずかしくて
どうしたらいいか分かんなくて。


どうしよう。今日…用事あるかな。

昨日あったのにもう会いたい。
おかしいかな?


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