私の髪(想い)をあなたに~ヘアドネーション~
面倒くさがりでもあるので、できるだけ髪の毛に時間をかけたくない。

洗う→乾かす(だけ)→とかす(だけ)→完了!この流れが私の理想でした。

こんな私でも、高校生の時は多少がんばってブローをしていました。すぐに、諦めましたけど。

でも髪の毛を伸ばして結んでも、前髪だけはなんとかせねばなりません。

またこの前髪が、かなりの曲者で苦労しました。

縮毛矯正をするようになって前髪を伸ばし始め、私から前髪がなくなりました。苦しい闘いでした。

縮毛矯正をするようになって、面倒くさがりの私の理想の流れが手を入りました。

子どもの頃は家に無かったのに、いつ頃からかお出かけ前の必須アイテムとなっていたドライヤーさえも、無理に必要とはしなくなりました。

『理想の流れ』のはずなのに、どこかに違和感を感じていたようです。

数年後、私はずっと縮毛矯正をしていたサロンに行かなくなりました。

面倒だ、できるだけ手をかけたくない!

女にとって“命”とも表現される事のある髪の毛なのに、私は自分の髪の毛に、全く愛情も愛着ももてませんでした。

そんな髪の毛に、六ヶ月に一度、四万円もかけている事実。その事に、自分の中で『矛盾』のようなものを感じるようになっていたのかもしれません。

しばらくは特定のサロンを決めずに、気が向いた時に何となく近場のお店で髪の毛を切っていました。

きっかけは、よく覚えていませんが。多分チラシでも見たのでしょう。

初めて行くサロンで、髪の毛を切ってもらいました。

その時に担当してくれたスタイリストの方とは、あまり緊張せずにお話できました。

それから、その方を指名して髪の毛を切ってもらうようになりました。

そのうち、ストレートパーマを勧められました。

< 7 / 15 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop