私の髪(想い)をあなたに~ヘアドネーション~
白髪の方が気になるので、白髪染めをサロンでする事にしました。

二人の娘達にも、だんだんお金がかかるようになるし、以前程、自分だけの時間ももてなくなりました。

そういった事も、ストレートパーマを止めようと思うきっかけになりました。

こうして、また自分本来の髪の毛と付き合うようになりました。

髪の毛が思い通りにならなくても、前程は気になりません。

オトナになったのか、ただ女子力が低下したからか……

でもずっと、髪の毛に対する心の中の根っこの部分は変わっていませんでした。

自分の髪の毛に愛情も愛着もない。もし私が周囲を気にしない人だったら、丸坊主にしたい。

いつ頃からか、こう思うようになっていました。縮毛矯正をしている時も、新しいストレートパーマをしている時も……

ずっと、自分の髪の毛が嫌いでした。

そんなある日、『ヘアドネーション』を知りました。

『髪の毛を寄付する』心の中で、コトン!と何かが動いたように感じました。

それでも、私のようなおばさんのうねうねくせっ毛で、白髪混じりの髪の毛なんて、子どものウィッグになんてできない!…そう思っていました。

一応というか…『ヘアドネーション』をネットで検索して、NPO法人のサイトを見つけました。

『年令、性別、国籍、問いません。くせっ毛もOK。たとえウィッグにできなくても、ウィッグを作る為の資金作りに役立てます』

言葉は違いますが、こんなような事が書いてありました。

髪の毛を送る時の注意事項は、もちろんあります。それも、そんなに難しい事ではないと思います。

髪の毛を寄付しようとする人の想いを、全て受け入れてくれるような懐の深さというか、強い意志というか……

< 9 / 15 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop