似た者同士?の恋の行くえ
ガチャと玄関を開け、音声を無視し靴は脱ぎっぱなしで古瀬をソファーにグイッと座らせた。

「ソファーのカバー変えたんですね?」

「うん。」

「あの〜その〜」

「ホントどうしてそんな格好なの、これじゃ〜『ごめんなさい。』言えないじゃあない。」と目からポロポロと大粒の涙が出てきた。

「よかった〜間に合った〜」と古瀬はギューッと辻本を抱きしめた。

「あんな事があって嫌な予感がしたんだ。こんな格好だけどこないだの返事聞かせて。」と辻本の涙を拭く。

「ここに連れて来たんだからわかるでしょ?」

「ちゃんと聞きたい。」

辻本はおもむろに立ち上がり、古瀬を立たせた。

「答えはベッドの上で。」とまた古瀬の手を引いて寝室に向かった。
< 131 / 134 >

この作品をシェア

pagetop