似た者同士?の恋の行くえ
「なんでまた、助けたんですか?理由ないですよね?」と顔を隠したまま。

「なんでだろう?けど『知らないフリ。』って選択しは思いつかなかったよ。」と古瀬の 両腕を掴み自分の方に向かせてた。

「ねえ、アキラって人が言ってた。『ソソル唇』私も触ってみたい。」と親指で形のいい薄い古瀬の唇をなぞる。

「もう触ってるよね?」とクククッと笑う。

「わかってるくせに。」

「酔ってるせいかなー言わせたい。」

「そうだね、酔ってるよね、唇で触れたい。」

「俺でいいの?」

「うん、古瀬くんがいい。」とそっと唇を重ねた、軽く触れたまま。

「男の人の唇って、思ったより柔らかいね。」

「女の人の唇は、思った以上柔らかいんですね、初めてですか?」

「うん、男の人は初めて。」

「俺も、聞きにくいのですが、もしかして?」

「私、ユリ(レズ)なの。」


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