似た者同士?の恋の行くえ
「あっ、川のせせらぎが聞こえる。コレもいろいろあるんですか?」と大人が二人余裕で入れるバスタブのふちに辻本を座らせる。

「あるよ今はコレだけど、波の音や動物の鳴き声、花火や嵐の音もあるよ。ついでに入浴剤もいろいろあるよ。」と大きな鏡の横にある棚を指した。そこにはいろんな温泉のモトが置いてある。

「入れていい?」と古瀬は温泉のモト選びながら問いかける。

「いいよ。」と蛇口をひねりお湯を出す。

「溜まるまで俺がリサコちゃんを洗ってあげます。」

「いいよそんな事しなくて、それよりキスマークの数どっちが多いか競争しない?それに年上にちゃんはないよ。」

「えー昨日は『ちゃん』つけないと怒って俺の大事な……。」と下を見る。

「うわーうわーそれはゴメンなさーい。」と頭を下げる。
< 66 / 134 >

この作品をシェア

pagetop