似た者同士?の恋の行くえ
「冗談ですって、じゃあ数えます?」とイタズラっぽくウインクした。

「じゃ〜1〜2〜3〜……」と二人でキスマークを触りながら数える。

「ヤーリー俺の方が1つおーおーいー」と古瀬はニンマリする。

「ウフフ。」と意味ありげに辻本は笑う。

「なんで笑うんですか?」と首をかしげる。

「鏡に向かって両腕あげて。」

「こーお?」

「脇の下見て1ずつあるでしょう、だから私の勝ちウフフ。」と笑いながら蛇口をひねってお湯を止める。

「うわーわざとだー」

「えー何が?」

「わざとここにあるの 言わなかったでしょう?」

「大差だったら言わなかったけど一個さぐらいならと思って。」
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