似た者同士?の恋の行くえ
「……あーわかりました、料理作りづらいから撮らしてあげます。」とため息まじりて。

「やったー」と一気にニコニコ顔でカウンターで充電していたスマホを手にし操作をする。

「尻尾ちぎれるよ。」

古瀬にはフサフサの犬の尻尾が左右に大きく振れている様に見えた。

「尻尾?」

「あっ、いやなんでもない。ほんとーに大丈夫?」

「大丈夫じゃ〜こっち来て。」

「どうすればいい?」

「後ろ向いて振り返って。」

「うん、そうそうそのちらリズムがいい。」

カシャ、カシャ、カシャと数枚撮った。
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