似た者同士?の恋の行くえ
「ところでなんか着るのないですか?さすがにこの格好は……。」と洗い物を終えて辻本の前に立つ。

「私はいいけど。まだ古瀬くんの服は洗濯してるし。」とエプロンをつかみヒラヒラさせる。

「なんか貸して。」とエプロンを押さえる。

「あっ、ある、きゃっ。」と辻本は急に立ち上がり歩こうとしたら倒れた。

「何やってるんですか。」と抱き上げる。

「ごめーん。」と首に腕を回す。

「で今度はどこに?」

「あっち。」とバスルームの反対側の扉を指差す。

古瀬はまた辻本を抱えたまま扉の前に立って辻本がガチャとドアを開ける。
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